『響き合う谷』 響き合う谷、と呼ばれる谷がありました 人々は、普段は谷のあちこちで暮らしています ただ、みんな一つずつ、鈴を持ち歩いていました そして、誰でも悲しいときや嬉しいときに その鈴を鳴らします リンリンリン、リンリンリン すると、その音に気付いた人が 自分の鈴を鳴らし返します リンリンリン、リンリンリン